※以下、てにをはや助詞の使い方等、校閲的に間違った言葉遣いでお送りしますが仕様です。校閲志望の方は是非赤字を入れながらお読みください。
志望理由/就活スケジュール(という名の自分語り)
~大学3年夏
「就活」という言葉が大学構内で流れ始める。繊細で他人の苛立ちや社会の残酷さに傷つきやすいわりに「衣食住ちゃんとできるくらい稼げればどこでもいいや、大学出るしどこかしらの企業には入れるだろ」と人生を舐めていたため特に何もしない。
大学3年夏〜
周りが就活就活言い始めたので銀行か何かのインターンに行ってみる。3daysインターンで毎日2時間寝て最終日に班員に「Motto!(長所短所をGoodMotto! と英訳する企業だった)・寝てた」と書かれてみたり、「インターン生に送っています選考関係なし面接体験!」とどう考えても選考直結の何かで面接官に「インターン楽しかった?」「正直、私にとっては魅力的に思えませんでした。なんか違う仕事したいんだと思います」と答えてみたり、自分の居場所を見つけられていないがゆえに積極的に他人とディスコミュニケーションを取りまくっていた。
大学3年12月
いよいよ就きたい仕事がなくなり、そういえば本(やアニメ、ゲームなど)だけは沢山かかわってきたなと思い出す。出版社は労働環境が良くないという勝手なイメージでなんとなく候補から外していたが、とりあえずOGやOB訪問をしてみることに。生き生きと大学時代の研究やコミックについて話される社会人、漫画や本で溢れた社屋……この業界しかないと思った(結論ファーストとは)。
自己分析
自己分析本は買っていない。逆張りの社会不適応なので多数派かつ他人のなにかが私の参考になるわけないだろうと思った。実際我が強いタイプで「変人型」だったため、私は読まなくて正解だったと思う。
①好きな本、嫌いな本を通して、この本が好きor嫌いと感じる私のルーツみたいなのは探った。言語化の訓練にもなるし。
②親、友人、恋人、ネッ友等とにかく「私ってどんな性格?」と聞きまくった。「なんだかんだ真面目ではない」と自己分析していたが、世間から見れば「ド真面目」という事実に面食らった。気づけてよかった。
③これはとあるOBからの偉大な言葉であるが、「私は何者で(自己分析)、何をしたくて(志望動機)、何ができるか(自己PR)」を簡潔に言語化できるようにした。正直これさえできたら内定取れたようなものだと思っている。
企業研究
①引きこもる場所を家から国立国会図書館に変えた。うっかり多くの部署を志望してしまったために、必然競合他社の同系列雑誌は読まなくてはならなくなった。雑誌は人が創るものなので、なんとなーく雑誌の色=会社の色のような気もする(内定取れた会社はあまり雑誌出していないというオチ、まぁそんなものです)
②出版社員に訪問しまくってぼんやりとこんな雰囲気の方が働いてるんだ〜と思う
③オンライン説明会とか話の内容聞かなくてもいいから出まくって雰囲気感じとく、勿論聞いた方が良い
④就活2年やったから言えることですが、面接で会社行ってみるのが一番手っ取り早いです
ES
1年目は何も対策せず好き勝手書いてた。今思えば振り切れたESだったけど、ここまで振り切れた人間があまりいなかったのかほぼ落ちなかった。ただ基本的に出版社の面接はESを元に進むので、内定を取れるものだったかと言われれば自信なし。
2年目は多くの人に交換、或いは添削はしてもらった。「素直すぎる」「もう少し考えて書け」「オタクのノリが強すぎてきつい」と真っ当な指摘を受け「なるほど〜!」と思ったけど、1割くらいしか言うこと聞かなかった(というより、直せなかった)。
実際に内定取ったところは「最近ハマっているエンタメ400字」に彼氏との恋愛を綴ったり、「弊社に必要なことは」に表現規制を書いたりしてたけど、通っていた。面接では2回「エキセントリックというか、正直やばいやつだと思ったけど真面目なんだね……」と言われた。
筆記試験
時事対策として『朝日キーワード』さらっと読んだりLINEニュースやTwitterで情報収集したり、「2020年 出来事」でggったり、漢字対策で『マスコミ漢字』3週とかしたり、純文学読んだりしてたら、コロナで全部吹っ飛びWEBテになった。英語は後の大学4年、TOEIC460点を取る実力者なのではなから捨ててた。
作文は予定稿ひとつ作っておいた。元々ツイ廃なのと、純文学創作なり二次創作なり文章を書くこと自体苦ではなかったので特にしていない(が、万人ウケしない文章になりがちという懸念があったので、時々「これ分かる?」と友人に感想もらったりもした)。また純文学読んで選び抜かれて無駄のない(重複)日本語の美しさみたいなのは就活前より気をつけて感受するようにした。
選択科目で知り合った他人が「そろそろ就活でしょ? SPI青本やっとけ」と謎に教えてくれたのでひたすらそれやった(その方は途中で幽霊化した)。が、正直玉手箱ばっかりで普通に落ちまくった&SPIが出た実感があまりなかったので玉手箱やっとけばよかったと切に思う。
※予定稿について
自信のあるものを一本用意(1200字とかで作り、600・800字に削ったものも用意した)してある程度流れは暗記しておいた。一方で、全く通用しないお題が出た際にはその場で考えるようにしたり、予定稿からインスパイアだけ受けた全く別物を創作したり。
面接
1年目初期。15分ほどの1次面接でガクチカを問われ彼氏との惚気話を5分したり、聞かれてもないのにフェミニズムを5分語ったりして当たり前に落ちた。
相手の質問に結論ファーストで端的に答え始め(当たり前のコミュニケーションを取るようにし)たら2次3次と進みはじめ、そこに愛嬌とか度胸とか潔さ(「あ〜その本読んでないんですよ! 次回の面接までに読んできます! 面白かったですか?」とか)をプラスしたら最終までは行けた(が落ちた)。
2年目は打算した。大したことをしていないガクチカを強化した(内容は変わっていないが、写真の構図ひとつでインスタ映え度が変わるように切り取り方を考え抜いた)。また「出版社に行きたい」ではなく「御社だから行きたい」に相応しい理由も考え抜いた。素直さ、或いは取り繕わなさは自分の武器であると思ったので計算はしつつも捨てなかった。
メッセージ
お読みいただいてお分かりになったかと思いますが、こんなやばいやつ=生きづらそうなやつでも2年かかれば内定しました。今思えば生きづらそうなやつだったからこそ、クリエイターに寄り添えたり物語を届けられたりすることもあるかもしれないというのが私が編集者を志した理由かもしれません。たまたま2年目で受かりましたが、今年落ちてたら3年目も受けていました。受かるまで受け続ければ受かります、頑張ってください。
おまけ
初期自己分析
外面が良い、考えすぎ、人目気にしない、外柔内剛、哲学野郎、頑固、こだわりが強い
人からなんと言われてたか
真面目、お嬢様、優等生、お人好し、一人相撲しがち、自己犠牲しがち
今思う自分の長所・短所
世間で言われる努力を努力と感じないところと、ジャッジ(合格不合格)に興味がなかったこと。2年した出版就活で病んだり嫌だったり疲れたなと思ったことがない。好きなコンテンツ触れて好きなこと語れる就活なんて、ずっと楽しかった。
諸々過激派。過激だと世間でとられる主張を聞いてもらうためには、まず相手に自分を受け入れてもらう最低限のコミュ力が必要なのだと就活を通して学びました……。
志望理由
新幹線も通らない地方の農村で高校生までを過ごしていたが、東京に出て勉強できているのは紛れもなく本のおかげだと感じ、その恩返しがしたいから。
①本が都市的生活を教えてくれた
00年代・10年代前半はネットが発達していなかったため、田舎のこどもだった私は都市のトレンド情報源を全て雑誌や本に頼っていた。周囲には公務員や農業などに従事する大人が多かった中、雑誌や本は文化的な生活を提示してくれ、周囲の大人とは違ったキャリアを知ることができた。またそのおかげで、大学に行く・東京に出るなどのイメージが出来、自分に合ったこと、やりたいことなどが明確になったため、現在に繋がる進路を選ぶことが出来た。
②本が受験を支えてくれた
地元が田舎すぎて塾がなかった。そのため書店で参考書などを買い、受験を乗り越えるほかなかった。参考書での学習においては、授業や自習で得た知識や誤答を書籍に書き込みそれを何度も見返せることや、目が疲れず長時間集中できることなど、紙の本で勉強するメリットを強く感じた。結果として塾に行くことなく、ほぼ参考書の使用のみで第一志望の大学に入ることができた。以上のような経験から、デジタル時代においても、書籍や紙媒体での学習は一定の価値があると感じた。
③本が学問の世界を教えてくれた
高校生時代、図書館で新書などを読んだことで、大学レベルの学問に触れることができた。新書によって、高校までの教育課程のみでは見えなかった学問の世界が開かれたこと、田舎であっても都会と同じレベルの教養を安く学べる事に感動し、地域間の情報格差・教育格差を埋める媒体としての新書に大きく感動・感謝の念を抱いた。
①②③のような理由から、本に携わり、地域差・年齢差などによる情報格差を解消する仕事がしたいと思った。
※この志望理由はすべての出版社の理念に沿うものではなかったため、当然何社も落ちた。笑
自己分析
お恥ずかしいことに、あまりやった記憶がない。
当時付き合っていた人に「私ってどんな人?」と聞いたら、「明るい人」とだけ返ってきて、私への解像度の低さに悲しくなったので、それ以降周囲に自分がどういう人間なのか聞くのはやめた。今思うと「ストレングス・ファインダー」などでサクッと済ませておけばよかったと思う。
あと出版社のESは細かいので、質問に真摯に答えたら結果的に自己分析みたいになる気がする。
企業研究
①自分が今まで読んだ本を出版社ごとに整理。各出版社の印象をなんとなく掴んだ。
②OB・OG訪問。上司・上層部への愚痴などをそれとなく聞いて、会社のリアルを探ったりした。
③出版社に勤めていた方が書いた本を数冊読んだ。
④当時「Clubhouse」というアプリが流行っていたので、そこで出版社の方や作家さんの話をよく聞いていた。
⑤Twitterで各出版社のアカウントをフォローして見ていた。
ES・面接
①T.O.P&Mの方に見てもらって添削して頂いた。
②OB・OG訪問の時に見てもらって意見を聞いた。
③出版社で長期インターンをしていたため、そこでES添削・面接練習をして頂いた。
④他業界を練習がてら受けていた。
⑤YouTubeで「一次面接」などと検索し、面接直前に気をつける事などを確認していた。
筆記試験
・『朝日キーワード』(朝日新聞出版)を寝る前にやって全部答えられるようにした。
・『SPIノートの会』(講談社)の書籍を全シリーズやった。
・『現役東大生が書いた地頭を鍛えるフェルミ推定ノート』(東洋経済新報社)などの本でケース面接や筆記試験の対策をした。
・英検準1級を取っていたので英語は対策しなかった。
・何かの助けになるかと思い秘書検定3級を取ったが、個人的には就活で役立つ場面はなかった。
作文対策・予定稿
全体としては作文対策はあまりしていない。しかしこの出来事について書く!というものを2つほど用意し、作文のお題によって出来事の切り口や選び方を変えていた。しかしテーマに対してずれた作文になってしまうと感じたときは、その場で考え直すことも多々あった。
また私の年はコロナの影響もあり、オンラインでお題が発表され、締め切りまで時間があることも多かったので、時間がある時は第三者に作文を見て頂いた。
メッセージ
わたしは何かのおたくでもないし、と〇がり人間でもないし、ユーモアセンスもないです。だから就活をする中で、周囲と比べたり、知識のなさに絶望したりすることがたくさんありました。(今も…!)
だけど、本について一生懸命語ったり、本について出版社の方と質疑応答をできたり、出版社の本社に行けたというだけで、出版業界の就活を経験してよかったと思っています。
この就活がどんな結果になろうと、出版物が好きなあなたならば、きっとこの就活に楽しさを見出せるはず。だからこそ貪欲に、就活の成功に繋がるようなイベントに参加する・人に会うなどの機会を掴んだり、情報を収集したりと、できる努力を見つけて行うことが重要だと思います!
不安なことがあればT.O.P&Mのメンバーに相談してください。
みなさんの就活を心より応援しています。
志望理由
きっかけ①(小学校6年生の時)
毎日すごく嫌そうに会社へ行く父を見て、大人になったら自分が一番楽しくかつ楽ができそうな読書を仕事にしようと思った。好きな作家と仕事をしてみたいという下心もあって、出版社で本を作るひと(≒編集者)にたどり着く。
きっかけ②(大学3年生の時)
雑誌の編集アシスタント(学部4年間を捧げた)で、校了期に10時間以上ぶっ続けで働いた時。これだけ働いても嫌にならないなら、ずっと続けていけるだろうと思った。
というのが本音だが、出版就活では「ひとが困難を乗り越える時、踏ん張る活力になる作品を作りたい!」とひたすら言っていた。やはり読書の醍醐味は、時や場所を超えてたくさんの人々の力を借りられるところだと思うので、そんな出版の力を未来につなぐために自分がしたいことを、実体験を交えて話していた。
自己分析
基本的な自己分析
ダイレクトリクルーティングサービス(OfferBox、キミスカetc.)に登録すると、診断ツールを受けさせてくれるところが多いので、複数登録して受験し、結果を見比べていた。他にも『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』(トム・ラス著、日本経済新聞出版社)の付録の診断も利用。
診断系は便利な反面、一般化されてしまうので、まとまった時間ができた時に、irootsとWantedlyというサービスで自分史を書いて、書く過程で自分ならではのエピソードやフレーズを探していた。
出版に特化した自己分析
出版太郎さんのブログで見つけた「エンタメ自己分析」をしていた(参照:出版太郎のブログ 出版就活:エンタメ自己分析の勧め!)。幼少期から好きなコンテンツをジャンル問わず挙げていき、出版含めたエンタメ志望の就活生複数人となぜ・どこが好きなのか話していた。
企業研究
普段から、
・本の奥付を見るようにしていた。積み重ねるとどの出版社がどんな本を出しているかマッピングできる。
・自分の推しの中型書店を月1で一周していた。
・出版社・作家・編集者のツイッターをフォローしていた。
就活開始後、
・各出版社の漫画はアプリをダウンロード、小説はweb媒体があるところに関してブックマークして、気が向いた時に見ていた。デジタル媒体の便利なところは、大体のサイトでランキングが表示されているところなので、流行の傾向を自分なりに考えたり、企画のタネにしたりしていた。
・国立国会図書館で雑誌のバックナンバーを読んでいた。少なくとも、一雑誌一年分の目次は見るようにしていた。
・たまにPRTimes(企業のプレスリリースを閲覧できるサイト)で出版社のものを見ていた。
ES
出版就活を始めて間もない頃は、一社のESに対し10人ほどに見てもらうこともあった。現役の編集者から本を全く読まない友人にまで色々な人に見てもらい、それぞれにどのように伝わるのかサンプルをとって、書き方を工夫していた。
伝わりやすさとは別に大事にしていたのは、全員から高評価をもらうことではなく、「自分の心の向きを知ること」だ。感想をもらって「やっぱり書き直そう」と思うのか、「いや、ここは譲れない」と思うのか……。そこから自分の個性を見つけられることもあった。
また、締め切りが連続する辛い時期でも、ESは諦めずに提出することを心がけた。企業ごとにカラーはありつつも、やはりよく見かけるES設問はある。なので、書けば書くほどネタのストックができるし、何より選考の機会が増えるという良いこと尽しだ。郵便局の閉業ギリギリ上等、速達を使い倒し上等の精神で、なるべく諦めずに書きあげよう!
※どうしても書く気分が乗らない時には、ご褒美のケーキを目の前に置いて書いたり、友達と喋りながらES(の下書き)を書いたりしていた。話が盛り上がると企画が一本できていたりするのでおすすめ。
筆記試験
漢字の問題集は1周、SPI・玉手箱は全然解けなかったので問題集を3周した。
教養問題は、新聞の見出しチェックを日課にしていた。また、テレビやラジオ、芸能雑誌なども隙間時間に目を通していた。
作文は、予定稿は作らなかった。(「作れなかった」が正しいが、お題に柔軟に対応できたと思う。)ただ、本番では起承転結のルールを必ず守るようにしていたのと、『銀魂』の空知英秋先生がインタビューで、脳内でダウンタウンを喋らせてネームを作ると言っていたので、私も自分の好きなお笑い芸人に脳内で喋らせながら書いていた。
面接
簡潔に話せないタイプなので、就活生のコミュニティに参加して、本選考前は週に1回、本選考後はほぼ毎日面接練習をしていた。
特に、自己紹介と志望動機を自然に話せるようになるまで丸暗記してからは、面接の通過率がグッと上がった気がする(当たり前)。
基本楽しそうに、面接官に語りかけるように話すことを心がけていた。
(面接が進んで面接官の人数は増えてからは、質問してくださった方を中心にしつつ、一人ひとりに一度は顔を向け、全員に語りかけるようにしていた。)
メッセージ
私は、ちゃんと傷つき血を流す大切な機会だと思って就活に挑みました。
というのも、出版業界でアルバイトをしていてつくづく思ったのですが、なんの苦労もなくヒットを飛ばし続ける作家はほんの一握りの天才です。一見、天才に見えてもものすごく苦しんで一作一作生み出している方や、日の目を見るのに何年もかかった方、トントン拍子でデビューしたもののその後何年も発表すらままならない方もいます。それでも作り手であり続けるだけ凄くて、多くの方は辞めていきます。
私が一緒に働こうとしている方たちの多くは、私が受けている選考の何万倍もの倍率の世界で踏ん張っていこうとする人なんだ。そんな方たちの痛みを数万分の一でも経験したら、もっと作り手に寄り添える人になれるだろう。そうしたら一緒に働きたいと思ってもらえる人になれるはずだと就活に取り組んでいました。
案の上、たくさん落とされて、何度も落ち込みました。
本気で挑戦したことのある人は、挑戦する人の足を引っ張らない人が多いと思います。就活の結果がどうであれ、挑戦する心を折る人が存外たくさんいるこの社会で、たとえどんな場所でも挑戦者の足を引っ張らない人間になることは、世のクリエイティブを支える人になることと同義だと私は思っています。
どうぞ失血死しない程度におおいに血を流しながら挑戦してください。
※※ちなみに出版業界は基本経験者採用ですが、最近の募集を見ると未経験者可だったり、年齢制限が緩くなったりと、他業界からの転職へ門戸を開きつつあるイメージです。
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