先輩が読んだ!(コミック編)

『RiN』 ハロルド作石 講談社

<カラスくんによる推薦文>

伏見紀人の学園生活は退屈そのもの。だが彼には、「漫画家になる」という夢があった。夢にかける思いから、ひたすら漫画に打ち込む。一方、不思議な力を持つ少女・石堂凛。彼女もまた、自分の居場所を見つけようともがく日々を送っていた。伏見と凛――ふたりが出会うとき、壮絶な運命の扉が開く!!!(作品紹介・講談社コミックプラスより一部引用)

BECK』のハロルド作石さんによる作品。漫画家漫画でありながら、ハロルド作石さんらしい、少しずつ進んでいくストーリーラインの重なりが魅力的。これは出版社の就活に向けてオススメというより、個人的に普通にオススメしたい漫画です。

ただそれだけでは就活生の皆さんに響かないかと思いますので、私が感動したセリフをひとつ紹介いたします。漫画雑誌『トーラス』の編集長のセリフです。

「神様が読んだ時君がどう考えて生きたか分かるような、人が読んだ時君という人間の全てが分かるような、そういう漫画に読者は心を動かされる。」

 そんなESを書けたら面接官に響くかもしれませんね。

『働きマン』 安野モヨコ 講談社

<スズメちゃんによる推薦文>

「出版社は忙しい。」それを体現しているマンガです。主人公は松方弘子、28歳、独身。週刊『JIDAI』の女性編集者。いい記事を書くために寝食を忘れ、彼氏とのデートをすっぽかし、取材相手と、編集部員とぶつかりながら、それでもひたすら全力で仕事をこなします。ワークライフバランスが叫ばれる今、こんな身体に悪い働き方を皆さんにオススメするわけにはいきません。ただ「あたしは仕事したなーって思って死にたい」と言う松方が、本当にカッコいい。しんどいけど、やめようかと何度も思うけど、それでも続けるのはなぜなのか。その答えは14巻の中で必ず見つかります。

 本格的に仕事を始める前のこの時期に、ぜひ読んでみてください。きっとあなたも、仕事と真剣勝負がしたくなるはずです。

『バクマン。』 原作:大場つぐみ作画:小畑健 集英社

<カラスくんによる推薦文>

言わずと知れた週刊少年ジャンプ漫画。真城最高(作画担当)と高木秋人(原作担当)の中学生コンビが、週刊少年ジャンプで連載を勝ち取り、人気漫画家を目指す物語。

「オススメ!とか言われても、もう読んだよ!」なんて言葉も聞こえてきそうですね。ですが、出版社を漫画編集志望で受ける方なら、ぜひ今一度読み返してみてください。新人漫画家さんを発掘して連載を一緒に勝ち取ってアンケート一位を獲得して、そんな編集者として憧れる未来をイメージできます。

就活中悩みすぎるあまり、自分が出版社を志望した根本を忘れてしまう時があります。そんな時に立ち返られる場所にしてみてはいかがでしょうか。服部さん(たらこ唇の方)のような漫画編集者を目指しましょう。(*この発言は個人的な見解であり、所属する組織の公式見解ではありません)