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就活体験記 2021卒

*随時更新!



総合出版社 内定 学芸学術志望/女性

志望理由

広く浅く色んなものを好きだったので、1つの「好き」を仕事にするのは無理だと思った。じゃあ、苦じゃなく続けられそうなことを考えた時、思い浮かんだのが「本を読むこと」「コンテンツを考察すること」だった。「出版社」という言葉の響きはなんか素敵だな思っていたが、出版業は自分にとって長く続けられる居心地のよい仕事なんじゃないかと考えた。

さて、出版社で何を伝えるか。考えていたら、専攻の学問を仕事にしたくない理由を思い出す。私の専攻学問分野はお金にしにくく、中々それで稼いで生きていくのは難しい。そんなもんだから、私の学問分野は専攻希望者が年々減っている。しかし、私がそれを愛したように、全ての学問は誰かにとっての大事なものであるはず。どれも消滅してほしくない。学問の未来は、金勘定に関係なく自由に進んで欲しい。その為に、自分はその外側で学問をお金に換え、学問の世界に還元しようと考えた。

 

 

自己分析

上の志望動機にとにかく自問自答していった。広く浅く好きなのはなぜ?その中でも特に好きなものは?逆に興味ないものは?なぜ興味がわかない?それはどうしたら興味湧きそう?コンテンツを考察する癖はなぜついた?なぜ大学に入るときその専攻を選んだんだっけ?学問をお金に換えるとどんないいことがある?出版がそもそも最適な方法?なんで大学院に進学したんだっけ?もしやりたいことが実現出来なくても出版社に入りたい?入りたいとしたらそれはなぜ?等。

 

 

企業研究

各出版社のアプリをすべてダウンロードして、会社ごとに見比べた。看板商品らがパッと目にはいるし、アプリのチュートリアルの丁寧さや読みやすさ、どんな工夫がされているか等を見て、会社が作品をどういう風に扱っており、新しい試みをバンバンやる方なのか等を見ていた。

会社が出している雑誌のタイトルやコンセプトを調べて傾向を掴んだ。「講談社は、なかよし・フレンド・モーニング・イブニング等、関係性やシチュエーションを意識しているな」「集英社は、マーガレット・りぼん等、女の子っぽいアイコンの名前を付けているな」等。

 

 

ES

ネットにあるES例を読んでみても、そもそも良いESとそうでないESの区別がつかなかったので、友達のバイト先の後輩の兄など、めちゃくちゃ知り合いを辿って、TV・出版・新聞の就活に成功した人のESを読ませてもらった。良いESの構成や、話の持っていき方などを考察して真似て書いてみたりした。

書いたESは、マスコミの知り合いのほかに、出版就活をしていなかったり、本をあまり読まない友達にESを読んで伝わるかどうか試していた。適当に読んでも理解できるくらい簡単な文章の方が、沢山のESを読む人にとっては良いと思ったので。あとは、高校生の時に推薦入試で作文を書いたことがある人は、基本的な文章の読みやすさがわかるので、推薦入試を受けたことがある友達に読んでもらったりもした。

 

 

筆記試験

SPI系は問題集を買ったが、「簡単じゃ~ん」とタカをくくったため、モチベが上がらず挫折。結局、こんな短期間で瞬発的な頭の良さは上がらない。とにかくWebテストの形式や時間配分に慣れることが大事。初めてのWebテストでテンパって、布団かぶって泣いたので。

教養問題は、Twitterと時事問題アプリ(無課金)を使ったり、新聞を読むのが続かなかったのでNHKの「就活応援ニュースゼミ」をよく読んでいた。私はコロナ禍で教養問題を受ける機会がなかったので、あまり胸を張って「これやで!」とは言えない。

 

 

面接

とにかく口に出して練習するのが良かった。親や友達に「コレ、めっちゃ圧かけて質問して」と、質問を羅列した紙を渡して模擬圧迫面接してた。

散歩しながら一人面接をして、口に出して「これ訊かれたらキツイな」「ここスムーズに答えられないな」という思い付きをその場でツイートの下書きにメモってた。面接中、忘れたり、時間切れで後悔するのが嫌だったので、実際に作りたい本のカバーを作ったり、企画書や考えをまとめたレジュメを作って面接官に渡していた

内定をもらった会社の面接で「君、普通に失礼だね」「それ、誰が買うの?」と言われたし「それ、うちの会社の作品じゃないよ」とも言われたけど「そこまで考えないで話してました!考えます!()」「うわー!そんなつもりじゃないんです!ホントにすみません!()」と気さくな感じで謝れたのが人当たりよさそうでよかったのだと勝手に思っている。

 

 

メッセージ

本当に就活は人それぞれなので、「使えそ~」と直感で思ったものだけ参考にしてもらえれば……。私は「準備するの面倒くさいな~なくてもいいか」「こんなにはりきって会場で浮かないだろうか…」という瞬間に踏ん張った分だけ、メンタルが楽になった気がします。

実際に面接の待機中、プリンセスに扮した男の子(女の子かもしれない)がドレスの裾をヒョイと上げて、プリンセスの挨拶で面接ブースに消えていくのを見たので「ホホ~!思いっきりやってこ~」と思いました。


総合出版社 内定 文芸・週刊誌志望/男性

志望理由

「境」目を問う物語や言葉を発信したいと思ったから。原発震災やCOVID-19など、数年先すら予測できない混沌とした社会で、全き他者を排除しようとするナショナリズムや排外主義が台頭しているのは広く知られている。私は、国民とか民族とかジェンダー・セクシュアリティといったものにあたかも統一体があるように措定して線引きをする――日本人/非日本人、人間/動物(非人間)、異性愛/同性愛――ことで、差別や排除の暴力が生まれているのだろうと考えた。そこで、その不条理な線引きによって生まれた境界を再検討し、それぞれの新たなつながり方や社会関係を物語や言葉で模索し構築していきたいと思い、出版マスコミを志望した。

 

 

自己分析

マインドマップを作成して分析した。そもそもなぜ物語や言葉に興味をもつようになったのか。どんなタイプの物語に共感するのか。読書デビューはいつか。好きな食べものやスポーツはなにか。なぜ留学をしたのか。なぜ今の学部を選んだのか。なぜ東京に出てきたのか。人生の転換点はどんなものだったか。仕事をするうえでの目標はなにか。人生でやり遂げてみたいことは何か、など。思いついたことをうじゃうじゃ書いた。

 

 

企業研究

企業研究といえるほど、あまり研究できていなかったと思う。最低限の備えとして、会社ごとで印象に残っている作品・作家やそれを初めて読んだのはいつか、どんな感想を持ったのか、それのなにがきっかけで御社を志望するようになったのかを自分の言葉で言語化した

 

 

ES

TOP&Mで教えていただいた基本をもとに書いていった。その文章のキモはどこで、着地点はどこかということ、志望理由と御社でやりたいことの間にあまり解離のないようにすることを最低限意識した。まずは気楽に書き始めて、それを何日か寝かせて、推敲して、気の置けない数少ない友だちに読ませて、推敲しての繰り返し。書き始めが早ければ早いほど、自分の文章が彫琢されていくので、早めに書き始めるのが吉。出版マスコミ内定者の知り合いが周りにいればなおよかったのだが、私は何でも斜に構える一匹狼タイプだったので、基本一人で書いていた(あまりオススメしない)。

 

 

筆記試験

ニュース関連はTwitterでマスコミ各社や記者をフォローしたり、新聞を読んだりして情報を仕入れ、トレンドなニュースには自分なりのコメントを用意していた。「文春オンライン」や「現代ビジネス」(講談社)などにある面白いニュースを暇なときに読んでおくのもよい。自室にテレビがなかったので、YouTubeでライブ配信されている「ANNニュース」などを食事時に流していた。エンタメ関連の情報に疎かったので、『日経エンタテインメント!』や「エンタメラッシュ」、「Yahoo!ニュースのエンタメ欄」をチェックして情報をストックした。漢字や一般知識は、『朝日キーワード』や入社試験の過去問を主に使用した。

 

 

面接

かなりの話下手なので、ES同様に、話のキモと着地点はどこなのかを特に意識して何度も個人で練習した。あとは、あらゆる質問にテンパらずに対処できるように、考え付く質問(TOP&MHPや他の就活サイトなどをもとに)とその答えを文字起こしして、持ち歩いていた。友だちが限りなくゼロに近かったので、とにかく一人で練習した(同じタイプの方は、ぜひTOPのスタッフと繋がりませう)。あと目が死んでいて、且つだるそうな雰囲気を口調から醸し出してしまうので、濃いめのコーヒーを飲んで自身を覚醒させたり、ひどいときには一杯のショットでガツンと気合を入れて臨んだ

 

 

メッセージ

恥の多い就職活動を送ってきました。こうして振り返ると、私の就活はまさにボッチのそれであった。コロナ禍の直撃とも相まって、周りに相談できる友だちや先輩はおらず、TOP&Mにはお世話になっていたけれど個人間でミクロに繋がっていた(繋がろうとしていた)わけでもなく、所在のないまま就活をやってみたり、モチベが上がらずに途中で放棄したりを繰り返していました。「明るいオタク」が出版マスコミに向いている、とTOP&Mの動画でも紹介していましたが、個人的には門戸は広く開かれていると思っています。ボッチな人、就活/院進で迷っている人、就活を斜に構えるタイプの人などなど、とりあえず茶でもしばきませう



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